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2024.04.26シムプレート(シム板)でよく使われる材質について

シムプレート(シム板)とは、機械の加工や組付けをするときに発生する高さや隙間のずれを調節する機械部品のことです。
高さや隙間のずれが存在すると機械の効率が落ちたり、不具合が生じることがあります。

これらの問題を解決するために、シムプレート(シム板)を設置し、高さや隙間を調節することで、機械を安定させ、効率の低下を防いだり、不具合を減らすことが可能となります。

今回は、シムプレート(シム板)でよく使われる材質をご紹介します。

ステンレス鋼(SUS304-H)

ステンレス鋼(SUS304-H)は、強度が強くて錆びにくく、耐熱性にも優れており、規格品が多く流通していることからシムプレート(シム板)で最も使用されてる材質の一つです。

通常のSUS304の板材は、厚み方向の公差が大きい為、精度を求めるシムプレートには適していません。そのため、精度を求めるシムプレート(シム板)では、厚み方向の公差が少ないSUS304-Hが多く使用されます。

SUS304-Hで入手できる規格品は下記のとおりです。
厚み 0.01~0.09mmまで 0.01mm刻み
厚み 0.1~0.4mmまで  0.05mm刻み
厚み 0.5mm~1.0mm   0.1mm刻み

鉄(SS材)

鉄(SS材)は、価格が安いことからシムプレート(シム板)に多く使用されてます。

しかし、鉄(SS材)は、精度が出にくい、錆びやすいといった特徴があります。
そのため、塗装やメッキ処理を行い、錆対策を行うこともあります。

SK材

SK材は、焼き入れ材となまし材の2種類が有ります。
どちらもシムプレート(シム板)に使用されていますが、特に、焼き入れ材は、硬度が高く、耐久性が高いことからシムプレート(シム板)に多く使用されています。

しかし、近年、錆びやすい・需要低下などの理由から下記サイズの規格品の生産が中止となってしまいました。
厚さ:0.01、厚さ:0.02、厚さ:0.04、厚さ:0.07、厚さ:0.09

真鍮・銅

真鍮・銅は、強度は強くないですが、加工性と電導性が高いことから、シムプレート(シム板)に多く使用されています。

まとめ

山内スプリング製作所では、特に薄板のシムプレート(シム板)を長年に渡ってご提供しておりますので、ご要望のスペックをお聞かせ頂ければお客様に最もメリットの出る材質・加工方法をご提案し、提供させて頂くことが可能です。

シムプレート(シム板)でお困りならぜひ当社までご要望をお聞かせください。

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