2023.05.19100分台の厚み寸法でシムプレート（シム板）を入手する方法

シムプレート（シム板）の加工・製造を手掛ける山内スプリング製作所では、様々なサイズ・形状・寸法精度、あらゆる業界からのご要望にお応えして参りましたが、昨今特にお問合せが多くなってきているのが、シムプレート（シム板）を0.01mm刻みの板厚で製作して欲しい、というものです。

前回のコラムでもご説明したようにシムプレート（シム板）に使用される規格品は、0.01mm刻みの板厚で入手することは可能です。
ただしこうした規格品は幅が狭いものに限定されるので、任意の形状・大きさのシムプレート（シム板）を製作しようとすると、先ほど述べた規格品は使用できず、0.1mm刻みの板厚しか入手できなくなってしまいます。
それでも、我々シムプレート（シム板）の製造メーカーは、規格品にないものでもお客様のご要求に応じて0.01mm刻みの板厚のものを製造し、対応しています。

では我々はどのように対応しているのかと言うと、厚み方向の寸法を調整するために特殊な研磨を行っています。
この研磨方法であれば、例えば厚み0.51mm、0.52mm、0.53mmという具合に対応することが可能です。
なお1000分台の寸法への対応に関しては、技術的には可能ですが、サイズなどに制約があり個別の判断を要します。
もしご要望がある場合は検討致しますのでお気軽にご相談ください。