1. ワイヤーフォーミング加工とは
ワイヤーフォーミング加工とは、線材(金属線)を曲げたり、丸めたり、捻ったり、圧縮・引張したりして、特定の形状にフォーミングする(形づくる)加工のことです。
ワイヤーフォーミング加工の際に使用する機械は、撚線機・伸線機・抽伸機などがあります。
また、広義ではバネ・リード線・ボンディングワイヤーを成形加工する機械も該当します。コイルを巻く機械についても同様です。
当社におけるワイヤーフォーミング加工は、線材の曲げ加工を得意としておりベンディング(曲げ)加工とコイリング(巻き)加工をおりまぜながら線材加工を行います。
2. ワイヤーフォーミングのメリット・用途
ワイヤーフォーミングのメリットは、線径・曲げRなどが合致すれば複数ワークを同じ曲げコマで製作する事が出来ます。したがって、一品一様な金型費用の発生がありません。
線材加工品は、バネ同様あらゆる機械及び装置の機能部品、また文具、雑貨、日用品などの日用雑貨の製作にも使用されております。
ワイヤーフォーミングによって加工された製品の用途としては、当社が得意とするメガネフレームをはじめ、医療機器・自動車部品・鉄道・電機・建材・家具・電子部品・日用雑貨・食品容器部品・釣具・農業資材・各種産業資材と様々な用途で使用されています。
3. 山内スプリング製作所のワイヤーフォーミング加工
当社では、日本では珍しい3次元加工が可能なワイヤーフォーミング加工機を複数保有しており、線材の自由自在な曲げ加工が可能で、あらゆる形状の製品をご提供できます。
また、CNC3次元ワイヤーフォーミング加工機をはじめ、冶工具による手加工、金型によるプレス加工により、お客様のご要望にお応えします。
ワイヤーフォーミングで使用される金属材料としては、鉄・ステンレス・チタンなど、多岐に渡ります。中でも当社の線材加工で主に使用している金属材料は次の通りです。
SUS304WPB、SWC(80c)、SWP-A、SWP-B、βチタン、銅合金 等
主に使用しているチタン材は、βチタン(バネ性の高いチタン材)で各種線径取り揃えております。